視力回復治療Q&A-視力回復レーザーやトレーニングについて

Q1.レーシックとイントラレーシックの違いを教えてください。
A1.
レーシックはマイクロケラトームでフラップを作りますが、イントラレーシックはイントラレーザーでフラップを作ります。マイクロケラトームのフラップは周囲の切れ込みが鋭角になっているため、不安定で、フラップのシワやずれを起こすことがあります。イントラレーシックの切れ込みは直角であり、マンホールのフタを戻すようなものですから安定したフラップが得られます。

また、マイクロケラトームで作られたフラップにはブレードの往復運動でできた微細なスジが残りますのでハロの原因になります。イントラレーシックではスジがなく滑らかなフラップを作ることができるためクリアな視界が得られます。さらに、イントラレーシックではマイクロケラトームよりも60μm薄く、滑らかで精密なフラップを作ることができるため、レーシックでは困難であった薄い角膜や強い近視の場合でも治療が可能になりました。

Q2.どのくらいの割合で視力が回復しますか。
A2.
近視や乱視の程度によって異なりますが、軽度近視(4D以下)で99.5%、中度近視(4D〜6D)で97.0%、強度近視(6D〜10D)で92.7%、最強度近視(10D以上)が76.5%で術後に1.0以上の視力に回復しています。
Q3.視力回復手術はどのように進められますか。
A3.
まず、器具を使って眼が閉じないように広げます。点眼麻酔をした後、フラップを作ります。点眼麻酔を用いるだけで注射はしません。手術中、器具は見えず、痛みもありません。レーシックではマイクロケラトームの吸引リングで角膜を固定してフラップを作ります。フラップをめくってレーザーを照射後、表面をよく洗浄し、フラップを元に戻します。そして、角膜を乾燥固着させ、目薬をして終了です。
 イントラレーシックではイントラレーザーでフラップを作ると、一時的にフラップが白くなりますので、20分程度、角膜が透明になるのを待ちます。その後は通常のレーシックと同じです。レーシックもイントラレーシックも痛みはなく、治療後は2〜3時間すると裸眼で生活できる視力に回復します。

レーゼックではマイクロケラトームは使いません。角膜上皮層とその下のボーマン膜の間に、専用の器具で切れ込みを入れてフラップを作ります。そしてレーシックのようにエキシマレーザーを照射してからフラップを戻します。レーゼックのフラップは非常に薄いので、それを保護するために4日間治療用コンタクトレンズを装用します。そのため、レーゼックは術後に痛みや異物感が現れ、数日続くことがあります。なお、どの手術も両眼15分前後で終わります。

Q4.視力回復手術に年齢制限はありますか。
A4.
手術は18歳から60歳までの方を対象としています。ただし、視力が必要な試験を受ける18歳未満の方や、高齢の方でも眼に問題がなければ手術を行う場合もあります。
Q5.視力回復手術を受けられないことはありますか。
A5.
現在、眼疾患がある方、過去に重い眼の病気にかかった方も受けられません。たとえば、円錐角膜、角膜潰瘍、あるいは事故で角膜を傷つけたことのある方などは手術を受けられません。糖尿病や神経症など、内科的な病気が原因で受けられない場合もあります。

また、手術には常にパーフェクトということはありません。手術に伴う副作用、合併症や問題点を理解してください。そして、少しでも不安な点があれば事前に充分納得がいくまで質問をしてください。得られるメリットだけではなく、治療のリスクを理解されていない方は手術を受けられません。

Q6.仕事はいつからできますか。
A6.
イントラレーシックレーシックの場合、翌日にほとんどの方が1.0前後の視力に回復します。レーゼックの場合は、翌日視力は0.3程度で視力が回復するのに時間がかかります。そのため、レーゼックは数日、仕事が困難です。イントラレーシックレーシックでは翌日から仕事ができます。治療後、しばらく遠視が続くので近くを見るのがつらくなりますが、遠視のメガネを差し上げますので仕事には問題ありません。
Q7.スポーツはいつからできますか。
A7.
スポーツの種類によって開始時期が異なります。
  • 3日後から =ハイキング、ジョギング、乗馬、アーチェリー、ボーリング
  • 1週間後から=エアロビクス、ゴルフ、ウエイトトレーニング、スキー、陸上競技
  • 2週間後から=水泳、テニス、サッカー、野球、バスケットボール、バレーボール、サーフィン、剣道
  • 1ヶ月後から=柔道、空手、相撲、レスリング、ラグビー、
  • 3ヶ月後から=ボクシング、格闘技、スキューバダイビング
Q8.視力回復手術後、特に注意することはありますか。
A8.
しばらく眼を強くこすらないでください。特に術後、1週間は、あまり眼に触れないでください。洗顔、入浴、シャワーなどは、翌日から行ってもかまいませんが、眼に水や石鹸水を入れないように注意してください。眼の周囲の化粧や飲酒は数日控えてください。
Q9.視力回復手術による失敗や失明はありますか。
A9.
充分な検査を行い、高性能なレーザー装置やマイクロケラトームを使い、熟練した医師が手術を行っています。手術には機械のトラブルや予期しないことも起こり得ますが、そうしたことがないように充分な注意を払って行っています。なお、これまで失明した例は全くありません。
Q10.視力回復手術を受けると早く老眼になりますか。
A10.
手術によって老眼が早まることはありません。年齢が進んだ方はもともと老眼がありますが、近視であればメガネをはずして近くを見ることができます。しかし、近視手術を受けて遠くが良く見えるようになると、逆に近くを見ることが困難になります。そのため、手術後は近くを見るときは老眼鏡が必要になります。

なお、老眼は、水晶体の厚さを調節する機能が衰え、ピントが合う範囲が狭くなるために起こります。手術は角膜の屈折率を変えるだけで水晶体の調節力には影響しませんので、老眼自体を早めることはありません。しかし、高齢の方は若干の近視を残しておく矯正が望ましいといえるでしょう。

Q11.30年後に問題が起こることはありませんか。
A11.
起こることはありません。レーゼックはボーマン膜が失われ、角膜の構造が変化するため、長期的な問題が起こる可能性をすべて否定することはできませんが、構造的変化がもたらしたというような問題は報告されていません。レーシックやイントラレーシックは1963年から行われてきたケラトミレイシスの発展したものであり、ボーマン膜が温存され、角膜の構造に変化を与えない、最も安定した術式です。ケラトミレイシスが行われてから40年以上経過していますが、長期的な予後に関する問題は起きていません。
Q12.屈折矯正手術は健康保険が適用されますか。
A12.
残念ですが、健康保険は適用できません。日本の国家予算は80兆円程です。そのうち国債による上乗せが30兆円程度含まれています。国民医療費は30兆円程で、2025年には100兆円以上になるとの予測がされています。国民の6割がメガネやコンタクトを使用している現状では、将来的にも健康保険の適用は無理と思われます。
Q13.初診の前にコンタクトをはずさなければならない期間を教えてください。
A13.
原則としてハードレンズは1週間以上、ソフトレンズは少なくても3日前からはずして初診を受けてください。近視が重い方、乱視がある方はハードレンズで2週間、ソフトレンズでは1週間程度使用しないほうが良いでしょう。手術前も同様です。
Q14.術後に視力が下がった場合、再手術は可能ですか。
A14.
術後に視力が不足して再手術を行う場合があります。通常、再手術でのエキシマレーザー照射切除量は15μm程度です。そのため、再手術ができない例はまずありませんが、角膜の厚さが不足している場合はできないこともあります。
Q15.10代ですが手術は何歳から受けることができるのでしょうか。
A15.
手術可能な年齢は18歳以上です。ただし、競馬の騎手、競艇の選手、自衛隊生徒など受験年齢に制限がある場合は18歳に満たない場合でも手術を行うことがあります。
Q16.術後、また近視に戻ることはありませんか。
A16.
元の近視に戻ることはありませんが、注意をしなければ新たな近視が発生することがあります。

手術で遠くがよく見えるようになっても、長時間裸眼で近くを見続けると水晶体が厚く固定します。水晶体は遠くを見ているときは薄い状態ですが、近くを見るとピントは網膜の後ろに結ぶため、毛様体という周囲の筋肉の作用で水晶体は厚くなってピントを網膜に引き寄せます。近くを長時間見続けることが習慣化すると、毛様体の緊張と水晶体の肥厚を避けるため、近くを見る環境に適応しようとして眼の軸が伸びはじめます。50cmの近くを見続けると、水晶体は度数2Dだけ厚くなります。度数3Dで眼軸は1mm伸びますので、50cmを見続けると、環境に適応して眼軸が0.7mm伸び、マイナス2Dの近視になります。近視になる程度は距離に反比例し、見る距離をmで表したときの逆数だけ近視になります。たとえば30cmを見続けた場合は[1÷0.3= 3.3]よりマイナス3.3Dの近視になります。こうして近視になり、眼鏡やコンタクトレンズで遠くが見えるように矯正しても、そのまま近くを見続けると、さらに近視が悪化します。これが近視の悪循環です。

イントラレーシックを受けても、近視の悪循環は起こります。裸眼で近くばかり見ているとやはり近視傾向が表れます。それを防ぐには、近くを見続ける時だけ軽い遠視の眼鏡を使用すると良いでしょう。50cmを見るときに、プラス2Dの遠視の眼鏡を使えば、眼は50cmを無限大と感じて、水晶体は厚くなりません。イントラレーシック後は、一時的に軽い遠視が出ますので、錦糸眼科ではプラス1.5から2D程度の遠視の眼鏡を差し上げています。プラス2Dのレンズは平面ガラスと同じでほとんど厚みがありません。治療後に良好な視力になっても、手を伸ばして見える範囲を1時間以上見続けるような作業をする場合は、遠視の眼鏡を使用されることを推奨します。

Q17.院長と他の医師の手術の技量に差がありますか。
A17.
錦糸眼科の執刀医は私が直接1年以上の手術指導を行い、全員3年以上の執刀経験があります。イントラレーシックは原則として千例以上の症例がある眼科医が行います。私の14年、3万症例の経験と比較すれば少ないと感じられるかもしれませんが、錦糸眼科の執刀医はイントラレーシックの経験では他院の医師に勝るとも劣らないと思います。強度近視で照射時間が長い、眼瞼が異常に狭い、角膜形状が特殊であるなどの特殊な場合を除けば、私と手術の技量にはあまり差がないものと考えています。
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